土の種類

家庭菜園で元気な野菜を育てるには、何よりもまず“土作り”から始まります。根がしっかりと張り、水分や栄養分の吸収、酸素の配給をスムーズに行える良い土でなければ意味がありません。


良い土は「排水性」「通気性」「保水性」「保肥性」をバランス良く備えています。その条件を偏りなく満たすよう、数種類の土があらかじめブレンドされたものを培養土といいます。

市販されている培養土

培養土は、地域の園芸店やホームセンター、通販からも気軽に購入できます。基本用土と改良用土とが既にバランス良く配合されているため、土作りの手間を省くことができ、購入後すぐに使える便利さが魅力です。酸度調整も済んでいるものが多く、石灰用土を後から加える必要もありません。各植物に適した種類がいくつかありますので、育てたい苗にとって最適な培養土を選びましょう。

選ぶ際はここをチェック

品質表示の明記

主な配合原料、肥料配合の有無、酸度調整済みか否かを確認する。

粒の大きさと重さ

重すぎず軽すぎず(比重は0.4〜0.6程度)、粒の大きさが揃った馴染みの良いサイズを選ぶ。

カビ、ニオイ、水滴

カビや悪臭の発生は、未熟な堆肥がブレンドされている可能性大!水滴もカビの原因になります。

オリジナル培養土にチャレンジ

野菜作りに慣れてきたら、今度は自分なりにブレンドを楽しんでみましょう。使用する土の特徴を知っておくことで、野菜の種類に適した配合や古い土の再生など、応用のバリエーションも広がります。

ブレンド土のメリット

  • 互いの欠点を補った黄金比のブレンドができる。
  • 必要に応じて必要な量を作れる。(ジャストインタイムシステム)
  • 家庭から出る生ごみを堆肥化したエコ活用。
  • 天然素材を原料にした土壌改良で有機栽培に近づける。

ブレンド土の作り方

赤玉土や黒土などをベースにして、「排水性」「通気性」「保水性」「保肥性」を高めるための土壌改良土を加えていくのが基本のブレンドとなります。ベースとなる土は以下の通りです。


  • 赤玉土…排水性や通気性、保水性に優れた火山石灰土。ブレンド用には小〜中粒を使うのが王道。
  • 鹿沼土…性質的には赤玉と似ているが、酸性が強く、ツツジやサツキ、山野草栽培に適している。
  • 黒土…軽くてやわらかく、有機成分と肥料分を多く含んだ細粒の土。保水性や保肥性に優れている。

土壌を改良するための土

  • 堆肥…わらや枯れ草などの樹皮、動物のフンを湿らせて積み、発酵させたもの。
  • 腐葉土…文字通り、木の葉が腐熟されたもの。水はけ・通気性・保水性に優れている。
  • パーライト…真珠石や黒曜石を急激に加熱膨張させた、白い粒状の軽い人工用土。水はけと通気性が◎。
  • ピートモス…水苔やシダが堆積して泥炭化したもの。腐葉土と同様、無菌用土で使いやすい。
    ※酸性が強いため、使用時には「酸度調整済み」と表記されたものを選ぶ必要があります。

当ショップでは、土の力をアップする土壌改良・植物活性液「PGS-1000」を通販でご提供しています。オリジナルブレンド土にプラスして、自然派重視の家庭菜園にお役立てください。